どうも!コスプレイヤー兼メイクアップアーティストの綴喜明日香です。
今年でなんとコスプレ8年生になりました。
サムネイルは左がコスプレ撮影デビュー当時の写真、右が最近のものです…。
ギャップがありすぎて恥ずかしい!!
「これからコスプレを始めたいけど、どうやって始めたらいいかわからない!」
「今コスプレやってる人って、どうやってコスプレ始めたの?」
そんな風に悩んでいる皆さんに、「もしかして私のコスプレ始めたきっかけって参考になるのでは??」と思った次第でございます。
と、いうわけで今回は、自分語りになりますが、「私がコスプレを始めたきっかけをお送りします。
コスプレイヤーへの憧れ
コスプレへの憧れ…というより、コスプレイヤーという存在への憧れはかなり昔からありました。
小学校入学前からかなり重度の『とっとこハム太郎』オタクだった私。
そのままオタクをこじらせて、『カードキャプターさくら』や『D.N.ANGEL』に憧れるなどしておりました(作品知らない人は調べてみてね!)
中学校2年生になってから、学習塾に通い始めました。
そこで出会った先生がなんとまた重度のオタクだったんです。
本当はNGだったのですが、先生と本の貸し借りなどをしていました。
そんな先生がある日言ったんです。
「俺、この間コミケ行ってきたんだ~」
こみけ…?
コミケって、
あのコミケ!?
アニメ雑誌も読み漁っていた私はその存在は知っていたものの、実際に行ったことはありませんでした。
先生は意気揚々と語ります。
「いろんなコスプレイヤーがいたよ。俺、綾波レイとかみつけちゃったもん」
コスプレイヤーさんなんて雲の上の存在だと思っていました。
だって、リアルにキャラの格好をしている人たちですもの!
でも、ものすごく身近な存在である先生が見たことがあると言っている…。
一気に「コスプレイヤー」という存在が身近になった瞬間でした。
「いつか絶対、コスプレイヤーさんに会う!!!」
それが私の目標になりました。
さらに私はまだ携帯を持たせてもらっていませんでした。
ニコニコ動画を見たり、ブログを運営(今では黒歴史)したりはしていましたが、なかなかコスプレイヤーという存在とは無縁な生活をしておりました。
文化祭での初コス
無事に志望校に合格し、テスト以外はまったり楽しかった高校時代。
最後の文化祭で私たちのクラスは劇をやることになりました。
私は役者にはならなかったものの、客引きという大役?を任されました。
看板を持って練り歩くあれです。
客引きの技量次第で観客動員数は変わってきますので、なんとか集客できないかと考えた結果、「コスプレしよう!」という話になりました。
他のクラスもメイド服なり着ぐるみパジャマなり着ているし。
と、いうわけで、そのときたまたまクラスにいた現役コスプレイヤーな友人が貸してくれた衣装が、『ヘタリア』の本田菊さんでした。
ウィッグも衣装も貸してくれて、後はメイクだけ…。
私、当時非常に真面目な女子高生だったので、メイクをほとんどしたことがありませんでした。
コスプレメイクなんてもってのほか。
そこで、当日母親に頼んで「一番濃いメイクして!」といってやってもらったのです。
結論。
お化けになりました。
失念していたのですが、そもそもうちの母親もメイクをあまりしない人で、アイライナーもビューラーもマスカラも持っていなかったのです。
なので出来上がったのは、のっぺりしたファンデーション、重たい一重になぜか緑のアイシャドウ、真っ赤なチーク、ぼさぼさの眉毛、真っ赤で厚ぼったい唇…というおかめ納豆も真っ青な芸術的な顔でした。
「こんな顔で学校に行けるかあああああ!!」と思った私は、結局全部落としてすっぴんで学校へ…。
コスプレイヤーの友人がなんとかお手洗いで多少メイクをしてくれたのですが、今よりずいぶんとぽっちゃりな塩顔だった私は、大好きな本田菊さんとは似ても似つかない、いわゆる「着ただけレイヤー」と化しました…。
それでも当時は衣装が着れたことが嬉しくてうれしくて、呼び込みの看板を持ちながら、わざと低い声を出したりしてなりきっていました。
見学に来た中学生たちが、「え、コスプレの人いる~!」なんてはしゃいでいるのをちょっとドヤ顔で見送ったりして…。
今思えば黒歴史ですが、最高に楽しかったです。
幼馴染たちからのお誘い
高校での文化祭を終えて1年。
進路に関しててんやわんやした私は、結局1年浪人しました。
その間に何故か幼馴染たちが続々とコスプレを始めていたのです。
無事志望校に合格した私に、彼女たちは言いました。
「よっしゃ、コスプレするぞ!」
突然のお誘いにびっくりしつつも、大喜びで飛びつきました!
コンセプトは「動物たちの擬人化」というオリジナル。
とっても厨二病ぽくて今では少し恥ずかしいのですが…。
動物とのキメラである主人公たち4人が、研究所から逃げる…という感じのストーリーだったかと。
私は白猫の擬人化を担当しました。
衣装はGUで白の大き目のTシャツとズボンを買ってきて、ウィッグは幼馴染たちのお勧めでクラッセさんのものをネット注文しました。
ウィッグカットなんてしたことがなかったので、友人に協力してもらって、ウィッグを被ってもらった状態で散髪するように適当にはさみを入れていきました。
今思えば、オリジナル作品だからこそできた強行突破…。
初コスオリジナルは結構おススメかもしれません。
初コスプレスタジオ
撮影前日。
幼馴染のうちの一人の家にみんなでお泊りしました。
早朝にワクワクしながら起きて、胸潰しの代わりにシャツの上からガムテープをぎゅっと巻き付け、「息が苦しい~」なんて言いながら出発。
たどり着いたのは、今は無き笹塚スタジオ…。
いろいろな撮影ブースが完備されているスタジオはまるで遊園地のようで、とってもワクワクしたのを今でも忘れられません。
更衣室で着替えて、メイクをして、いざ撮影。
正直なところ今まで写真が苦手でした。
自分がブサイクだという自覚はありましたし、ポーズを決めるといってもピースしかレパートリーは無く…。
しかし、一眼レフのちいさな液晶には、いつもの私とはまるで別人の私がいたのです…!
「ここのブースだとこうやってとれるよ!」
「その表情めっちゃいい!!」
「え、それかっこいいじゃん!!」
幼馴染たちはガンガン褒めてくれるし、なんか自分イケメンになっているらしい!という謎の自信が湧いてくるし。
もうとにかく楽しかったのです!
「またやろうね!!」
幼馴染たちはそう言ってくれました。
私はもうとにかく頷きました。
過去を振り返って
そうやって完成したのがサムネイルの左側の写真です。
今見ると、目元は真っ黒だし、ウィッグもぼさぼさだし、キャラもなにもあったもんじゃない…なんて思うのですが、今でも大切な思い出で、大好きなオリジナルキャラクターくんなので、実は大事にデータをとっておいています。
幼馴染たちは、お仕事が忙しくなってほとんどコスプレをしなくなってしまったり、カメラの楽しさにはまってほぼカメラメインになっていたり、私の運営するメイクアップサークルReMakeYouの看板娘をしてくれています。
そして私は、コスプレ好きが高じてとうとうお仕事にしてしまいました!
実のところ、めちゃめちゃ楽しいです。
コスプレを始めたきっかけは十人十色。
でもきっとどのコスプレイヤーさんの中でも思い出はキラキラしていると思います。
私はそのキラキラを作り出すお手伝いを、これからも精一杯していきたいと思うのでした。
「初めてのコスプレ、メイクどうすればいいかわからない…」
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